打たれ弱い

16/07/20
ずいぶん昔の話だが、転勤の辞令が出て
妻と一緒に新居を探してた時にちょっと面白い物件があった。
外階段を上がったところに玄関がある完全分離型二世帯住宅だった。

仲介業者から

「1階に大家さんが住んでて、賃貸に出てたのは2階部分ですが、
結構いいですよ?見てみます?」

って言われて、下に大家がいるなんて窮屈だって最初妻は嫌がったけど、
まぁ見るだけ見てみようってなった。

行ってみると、2LDKでリビングがかなり広々としてて、バルコニーも広い。
当時今ほどコンビニがあちこちに無かった頃だったけど
100mぐらい先にあったし、最寄りの駅から徒歩10分切るぐらいだし、
駐車場も屋根付きで家賃込になってた。
子供がいなくて夫婦ふたりで住むには十分な広さで
下に大家が住んでるだけの普通のアパートと考えれば近隣相場と比べると破格の物件だった。

それで妻も少し乗り気になってきて

「一応大家さんがどんな方か会ってみたい」

と言い出し、会った印象次第で決めるってことに。
1階は婆さんの一人暮らしで、この婆さんが女優の原ひさ子にそっくりで
少し話しをしたが、面倒な人ではなさそうだったので決めた。

そこに住んだのは5年近く。
いつもは3年で異動になるんだが、なぜかその時は長かった。
妻は婆さんとアッと言う間に仲良くなって最初は窮屈で嫌だなんて言ってたのに
昼間婆さんがいる1階でお茶を飲んだり
一緒に買い物に行ったりして本当に仲良くなってた。そのうち

「私(婆さん)が死んだらこの家貰ってもらおうかねぇ」

なんて言い出して、冗談だろうし、
婆さんには遠方に住んでる娘さん夫婦がいたから適当に聞き流していたが、
次の転勤の辞令が出た時に報告したら
結構マジなトーンで言われてちょっとビビったw
もちろん断ったけど。現実的じゃなさ過ぎる。
でもその後も年賀状のやり取りもしたし、赴任先から地の物を贈ったりもした。


315 :名無し2016/07/20(水) ID:wDr
そして引っ越してから2年ぐらい経ってたと思うが、
娘さんから電話があって婆さんが亡くなったと聞いて、
最後のお別れがしたくて妻と共に参列した。
その時に娘さんから聞いた話が衝撃だった。

娘さんは俺たちがとっくに知ってるものだと思っていたらしいんだが
(婆さんは娘さんには俺たちにそのことは話してあると言ってたらしいが聞いてなかった)
あの家は長男夫婦と住むために建てた家だったらしい。
長男がいたことを俺たちは知らなかった。
娘さん夫婦と住むために建てた二世帯住宅だったが、
建てて間もなく娘婿の仕事の関係で遠方に行ったので空いたと聞かされていた。

でも実際は、長男の妻が二世帯住宅に乗り気でなかったのを長男が強引に決めてしまって
結局同居が始まったものの半年も経たずに離婚したらしいんだ。

で、残った長男が首吊ったらしいんだよな。俺らが寝室にしてた部屋で。

俺らに子供でもいて、近所にママ友みたいな人でもいれば噂で耳に入ったかもしれないが
そういう付き合いも無かったから本当に全く知らなかった。

当時告知義務とかそういうのがあったのかどうか知らないが、告知はなかった。
正直ゾッとしたよ。
夫婦揃って鈍いのか、おかしなことは何も無かったけど知らないままの方が良かった。
婆さんには良くしてもらったし、いい思い出なんだけど
それまでと違ってもうあまり思い出したくない思い出になってしまった。

娘さん、俺らが知らなかったと知って、ごめんねごめんねって謝ってたけど
おせーわ。(まぁ娘さんに罪はないけどね)


316 :名無し2016/07/20(水) ID:llK
>>315
確かに今更謝られてもどうにもならんわな
知らぬが仏
しかしこういう事故物件そっと押し付けるも不動産屋も大概だな


317 :名無し2016/07/20(水) ID:wE5
>>315
事件の後に誰か一人でも住んだのならば
二番目以降の住人には告知しなくていいんじゃなかったっけ?


320 :名無し2016/07/21(木) ID:POI
>>317
不動産屋も知らされてなかった可能性もある。


321 :名無し2016/07/21(木) ID:22R
>>315
しかし、超迷惑な長男だなあ
嫁の意向無視で強引に同居させて、出て行かれたら首吊るとか
そんなに同居したかったんだから、
残った自分がちゃんとお母さんの面倒見りゃいいだけなのに
何で首吊ったりするんだろ、嫁に世話させたかったのに
自分がやらなきゃいけなくなったから?嫁に出て行かれた世間体?


323 :名無し2016/07/21(木) ID:jBF
>>315
良い風に解釈すると長男さんの代わりに夫婦で住んでお婆さんと仲良く暮らして
長男さんには良い供養になったんじゃないの?
祟らなかったってことはそういうことじゃないかと


今まで生きてきて凄く衝撃的だった体験 その12