折り紙の手紙

16/06/23

昔のことなんだけど当時仕事が信じられないほど忙しくて、
その日も日付が変わってから家に帰った。

家に入ったら案の定、嫁と娘が寝ていて、忍び足で台所に向かったら、
テーブルの上に千代紙で作られたいびつなハート形の
折り紙が置かれていたのを見つけた。

が折ったんだろうと和んでいたら、折り紙をよく見てみると

「ひらいてみてね」

と書いてあった。中を開いてみると千代紙の裏側に

「おしごとがんばったね おかえりなさい」

と書かれていて、俺の名前がシールで貼ってあった。

身体だけじゃなくて精神的にも追い詰められていたから、
何気ない娘の言葉が沁みて喉の奥がキュッとなった。

一人で飯を食べていたら嫁が起きてきて、相談や愚痴に付き合ってくれた。
俺が飯を食べ終わったら、

「自分の身体をあんまりいじめないで、給料が下がっても私がなんとかするから
無理しないで転職してもいいんだよ」

と言ってくれて、ぼろぼろ泣いてしまった。

結局そのまま働き続けたけど、しばらくすると忙しさの波が引いて
穏やかな環境になり、帰宅時間も早くなって三人で夕飯を食べられるようになった。

あのときの嫁と子どもの言葉は一生忘れられないし、なんというか
本当に結婚して良かったなと思った。

明日が結婚記念日だから記念に書き込んでみました、長くなってしまいすみません。


540 :名無し ID:asQ
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