ピアノ

05/03/18
大学で実際にあった洒落にならない話。

俺の通っている大学は山のてっぺんにある。町から相当隔離された場所にあり、最寄のコンビニですらジグザグの山道を通って車で片道10分は掛かってしまう。

そんな環境であるため、サークル活動や研究室などの特殊な用事でもない限り、遅くまで大学に居残る学生はほとんどいない。

しかし、10棟程度に分かれている大学校舎の中の一つに『音楽棟』という建物があり、そこでは夜遅くまで学生(大半は音楽関係の学科生かサークルの人間)がヴァイオリンやピアノ等の楽器を練習している。

音楽棟には50以上の個室の全てにピアノが一台ずつ入っているのだが、学生はそれぞれ自分なりにお気に入りの個室があるようで、例えば練習室の24番には〇〇専攻のA子がいるから、23番の練習室をお気に入りに使っているアホな輩(やから)もいるといった具合だ。