蝶々

【※過激な描写あり】

10/04/03
心霊ネタではないが、頭の痛くなる恐怖体験を。

もう20年以上昔になる。当時小学校低学年だった俺は、家族で緑豊かな田舎に盆帰りしていた。

久しぶりに会う同い年の従兄弟と虫アミ片手にそこら中の虫を捕って楽しんでいた。都会では感じられない開放感。いつしか2人でじいちゃん家の裏にある山に足を向けた。

「大物がいるかも知れないね」

「アミに入りきらなかったらどうしよう」

突然変異でもない限り、そんな虫はなかなかありえないが、山の中はそんな期待をも抱いてしまうほど命が溢れていた。