宇宙船

13/01/25
俺が小学校低学年の頃に、近所に不思議なおじさんが住んでた。

そのおじさんの名前は、仮に「田所」さんとしよう。田所さんは謎の機械(ガラクタ?)を発明する、自称「発明家」。

一度開くと10分以内に自動的に閉じてしまう傘。殺虫剤をより広範囲に噴射するノズル。レトルトカレーの袋を自動的に開けてくれるマシーン。とか、役に立つんだか、よく分からん微妙な物を色々作ってた。

粗大ゴミ回収の日とかは、ゴミの中から使えそうな物を持って帰る。近所の奥様方からはちょっと嫌われ者だった。

でも、田所さんは子供たちには人気者だった。謎の機械を見せられてその仕組みを教えてくれる。ちょっと変だけど、面白いオジサンって感じ。