16/05/05
一流企業勤めのAさんは、身長167センチ、
ショートヘアと黒いスーツの似合う細身の美女。
20代の時、結婚したけれど、
共稼ぎだというのにバカ夫が、家庭板でおなじみのパターン

「妻は金遣いが荒く家事を何もしないで家が汚部屋に」

と嘘八百を並べて浮気。
Aさんは別れたがったが、Aさんの収入を当てにしているバカ夫が
離婚を拒否、調停も不調で裁判へ。
さすがに裁判では離婚が認められた。

裁判官がAさんとバカ夫に

「お互いに、最後に言いたいことはありますか」

と訊くと、バカ夫は涙目で沈黙するだけだったけど、Aさんは

「ここまで馬鹿にされたのが腹に据えかねる。夫を一発殴らせてほしい」

と裁判官に訴えた。
女性だから大したことにならないと思ったのか、裁判官はそれを許可。

Aさんはふだんから愛用している黒いピンヒールを脱ぎ、それでバカの頭をパッカーン。
裁判官をはじめとする周りの皆さん、全員「ブッ…」と吹き出した。

何がすごいって、これ、60年近く前の話。Aさんは祖母の親友。
その頃は会社での女性の地位は今とは考えられないほど低く、
一流企業に勤めてたって男の補助作業しか与えられず、30歳前には

「寿退社して、若い可愛い新入社員に『職場の花』の地位をゆずれ」

と圧力をかけられるなかで、出しゃばりだの図々しいだの言われながら
結婚しても離婚しても辞めず、セクハラには先のピンヒール攻撃で対抗、
管理職になって、見事定年まで勤め上げた。
言い寄る男は一杯いたし恋もしたらしいけど、結局再婚はしなかった。

今は高級老人ホームで悠々自適だけど、老人ホームに入るきっかけが
60代の時、ピンヒールを履いていたら階段で転び、けがは大したことはなかったものの、

「もう女じゃなくて老人なんだわ」

と思ったからだそうだ。
時々祖母のところに、有名店のお高いケーキとか持って遊びに来てくれて、
私も可愛がってもらってるけど、シャキッとしてカッコいいバーサンだ。


 715 :名無し ID:bjk
スカッとした武勇伝inOPEN