冷たい女

15/12/06
包丁を自分で上手に砥げなくて、
切れなくなると包丁砥ぎ器みたいなやつで軽く砥いで使って
少し使うとまた切れなくなって嫌になって新しいの買って
それが切れなくなると上記ループ状態なんだが、
ちゃんと砥げば切れるようになる、今は近くに研ぎ屋さんがいないから
いつかいい砥ぎ屋が見つかったらまとめて砥いで貰おうと思いながら
切れない包丁を捨てるに捨てられなくて溜め込んでいた。

近所の割と仲の良い奥さん同士で話をしてて
みんな切れなくなった包丁とか燃えないゴミで
あっさり処分してるのかなと思って聞いてみたら
ある奥さんに包丁砥ぐの好きだからやってあげるよって言われた。

あれやってると無心になれて、その時間がすごく好きとか言われて
コツとかあるなら教えてほしいって言ったら
教えるとかってのは苦手なんだって。ひたすら砥ぐのが好きって。
へーそういう人もいるんだーって思いながらお願いすることにした。

それで沢山ある中から2本渡した。
今思えば、刃物のやりとりなんてするべきじゃなかったんだよね。
私が渡した私の包丁で旦那さん刺すんだもん。

ごくごく普通の奥さん、注文建築の洒落た戸建に住んで
習い事とかしながら近所の行事にはちゃんと顔を出して交流もあって。
でも旦那さんの女関係でずっと悩んでる人だったみたい。
後からそういう話を聞けば「無心になれるし」とか
「ひたすら砥ぐのが好き」とかそういう悩みからだったのかな。

不幸中の幸いで、生死に関わるようなことではなかったけど
ある日突然警察の人がやってきて、包丁の持ち主として確認されたときは
これまでの人生で一番心臓が跳ね上がった。
単純に確認だけだったんだけどね。
奥さんもあれこれ画策したんじゃなくて、たまたまそばにあって手に取ったのが
私の包丁だったってだけ。

すごい経験しちゃったけど、奥さんのことを憎んだり
そういう気持ちになれないのは同性だからかな。
浮気男に同情する気にはなれなかった。


スレ立てるまでもないが沢山言いたいop 4