子供の頃、近所に住んでた遠い親戚の男の人がめちゃくちゃ好きだった。
私より21歳年上で、人付き合いが苦手だけど穏やかで優しい人だった。

小さい頃から面倒を見てもらってて、14歳の時まで

「この人と結婚できたらいいな」

と思ってた。告白しても返事は

「大人になっても同じことを言ってくれるなら」

と子供扱いだったけど、それでも私は

「大人になったら結婚してくれるんだ!」

と解釈して喜んでいた。


でも私が14歳の時に、突然死んでしまった。
仕事中にひとりきりだった時に心筋梗塞を起こして、
発見されたときは手遅れだったらしい。

私は泣きはしなかったものの、その後しばらく学校に行けずに、
カウンセラーのお世話になっていた。
けど今の私に当時の記憶(葬儀中や、家に引きこもってた時期)は全然ない。

先日、実家に手紙が届いた。
旅行先で書いた『10年後の自分に届く手紙』で、内容はほとんどその人のことだった。

10年後の私は大人になっていますが、結婚して幸せな生活を送っていますか、

だとか

○○さん(好きだった人)は、きっとおじさんになっているので、
食生活に気をつけてあげてください、

とか。

読んでたらその人のことを思い出してぼろぼろ泣いてしまった。

親には

「子供だったから、優しい大人の人を簡単に好きになってただけ」

と言ってるけど、正直、今も好きで堪らない。

現実では絶対に誰にも言わないけど、
あの人が今も生きていたら結婚してただろうな、と思う。


119 :名無し2016/06/02(木) ID:iLk
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