スーツの女性

引用元:今まで生きてきて凄く衝撃的だった体験 その9
http://kohada.open2ch.net/test/read.cgi/kankon/1439621466/

186: 鬼女まとめちゃんねる 2015/08/30(日)18:21:44 ID:P8r
初めて書き込みます、フェイクありなので不自然なところがあったらごめんなさい。長いです。

人にとっては衝撃的でもなんでもないかも知れないけど、仲が良いと思っていた同僚に裏切られていた事。

私が過去いた部署に入ってきた中途A&新卒Bの女の子2人。
どちらもきちんとしたお嬢さんで勤務態度も良好。仕事を教えるのも楽しくて私の方がずっと歳も上だけどすぐ仲良くなった。
職場外で会ったりする事はなかったけど、手作りのお菓子を交換したり、残業で終電を逃した2人を車通勤の自分が送ってあげたり、同期で入ってきた他の子たちとの人間関係に悩んでると相談に乗ったりしていた。




そんな日々のある春、Aさんが部署のリーダーに抜擢された。
私の会社は勤続年数ではなく、個人の技量や伸びると期待されている人を選ぶタイプの会社だったので、先輩の私から見てもAさんは真面目で頭も良くテキパキとしており上司が期待するのも当然だと思っていた。
また、だらしないけど私は人の上に立って指示したりするタイプではないと自覚していたので大役が回ってこなくてラッキーくらいに思っていた。


187: 鬼女まとめちゃんねる 2015/08/30(日)18:24:04 ID:P8r
Aさんがリーダーになって少しすると猛烈に仕事が忙しくなった。
連日残業続きで、個人事情だけど通勤時間2時間、父子家庭でまだ学生の弟がおり、家事もろもろの雑務で毎日へとへとだった。

そしてある時ふと気付いた。なんだかAさんが冷たい…?以前のような柔らかな雰囲気がなくなり態度が刺々しくなった。

リーダーになったときにAさんが決めた独自ルールをうっかり忘れて作業した際

「私言いましたよね?お願いしましたよね?どうして忘れて進めてるんですか?私の話聞いてなかったんですか?」

Aさんが組み立てていた1日のプランの順番を私が作業しやすい順番で進めたとき

「私が指示した通りにやってください、勝手に順番変えないでください、1つ仕事が終わったら必ず私に声をかけて次の指示を仰いでください」

と敬語は崩さないけどこちらの話も聞いてくれず、きつくなる一方だった。

言い訳になるけど、注意されることは経験上、仕事の進行には問題ないと判断できるものばかりだったのでもやもやした。
だけど私が悪いのは確かだし、Aさんも慣れないリーダー業を激務の中がんばってるのだから、愛想がなくなるのも仕方ないと気持ちを抑えたと同時に、反省しなきゃと思って独自に勤務日誌(業務連絡、指示内容、完了済みの仕事、気付いた事など)を付けて、うっかりミスをなくすよう努力した。


188: 鬼女まとめちゃんねる 2015/08/30(日)18:31:58 ID:P8r
仕事が落ちつく頃、私に部署移動の話がきた。
そのときにはもうAさんは雑談にも応じてくれなくて、Bさんとは態度が変わっていないのに何故?と精神的にとても辛かったから喜んで受けた。

部署移動して数ヶ月後、元部署が縮小されたのを機にAさんは他部署へ、Bさんはそのまま残留したけど数ヶ月して部署自体なくなったので他の営業所勤務になり巣立っていった。

そして数日前、衝撃的な話を聞いてしまった。Aさんはあの激務期間中、そこら中の人に私の事を愚痴っていたらしい。

「何度注意しても人の話を聞かない、勝手に仕事を進める、こちらが怒ってるのに気付いていない鈍感女」

だと。

それを教えてくれたのはAさんと同期の子たち。
あれから数年たち、たまたま雑談中にそういえば一時期Aさんが冷たかった事があって…と初めて人に打ち明けたら、当時の詳しい話を教えてくれた。

とくに同期Cさんは別部署で上司と雑談まじりの業務相談中に、用事でやってきたAさんが毎回話に入ってきては私の愚痴を長々していくのでかなり不愉快だったらしく

「話を聞いてる限り、自分の命令通りに従わない(私)さんが気に食わないだけじゃないかと思って、でも現場は見てないから『そのせいで納期遅れた事あるの?』と聞いたら黙ったので、あれはただの病的な完璧主義者ですよ」

また、どうして同期同士で私よりも仲が良かったのに皆言いにくい事教えてくれたの?と聞いたら

「リーダーになった途端Aさんが、年齢が上でもスタートは同じなのに常に上から目線の会話になって腹が立ってあれ以来仲良くしてないし、新人研修の時(私)さんの教え方が親切で面白かったから、ここにいる子は皆(私)さんの事好きだし…」

と嬉しい事を言ってくれた。

けれど同時に非常に悲しくなった。
あんなに仲良くしていたのに、不満があったら直接ガツンと言ってくれたらこんな寂しい関係のままじゃなかったかも知れないのに、と。

追い打ちをかけるようにBさんの、私が知らなかった話を教えてくれた。
BさんはAさんの希望通りの働きをしたためか、関係は変わらなかった。
でも私への愚痴を聞いても止めもしないし、私に知らせる事もしなかった(出来なかったとも思う)

その後、縮小された部署で新しくリーダーになった上司はスケジュールだけ組んで丸投げする人だったらしく、自発的に動いて仕事する癖が付いてなかったBさんは苦労したらしい。
私が覚えるのに苦労していた独自ルールも全て撤廃されていた。

そしてストレスが溜まっていたBさんは
当時付き合っていた男性がいたにも関わらず、職場のチャラ男に猛アタックされ二股を掛けた。
チャラ男は二股掛けられているとは知らず、ある日街で知らない男と車に乗ってイチャイチャしてるBさんを目撃し、職場で修羅場。
Bさんを落とすために同じくBさんに片思いしていた同僚に金を渡して諦めてくれ、と頼み込んでいた事も暴露して、その非常識さと粘着さに恐怖を抱いたBさんは仕事を辞めると上司に相談したが、能力を惜しんだ上司が他の営業所移動という提案を出し、物理的に距離を置く事で事件は収束。

しっかり者で礼儀正しいAさん、
清楚で可愛らしいBさんは、私が勝手に持っていたイメージだったんだね…
仲良くしていた日々がガラガラと崩れ落ちていった。

これを機に、もう職場の人と特別に仲良くなるのは止めよう、と悲しい誓いを立てた。
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