887: 鬼女まとめちゃんねる 03/09/08 18:14
小学校3年の時の夏前の出来事。あとで考えたら日曜だったんだろうな。
クラス替えで新しく友達になったI君。I君の家のすぐそばに小さな工場と空き地があった。
その工場をI君は
「お父さんの工場(こうば)」
と呼んでいた。
よく工場の横の空き地で遊んでいたんだが、工場がいつもガンガンと大きい音を立てていたのを覚えている。
その時、2人は昼なのにロケット花火を飛ばして遊んでいた。そして私がしゃがんでジュースのビンに花火をセットしていた時のこと。
私の顔のすぐそばを「ブンッ!」だか「ビュッ!」だか何かが高速で通りすぎるのを感じた。錯覚かもしれないが熱も感じたように思う。
当時の経験ではカナブンやセミとすれ違ったような感じだった。もっと高速だが。
私は興奮し
「今なんかすごいのが通った!」
と叫んだ。
何かスゴイ虫が飛んでいないかI君と探したが何も見つからず、また花火で遊んだ。
それから何日かしてI君は転校した。
888: 鬼女まとめちゃんねる 03/09/08 18:16
彼自身、お父さんが病気で、急に決まったと言っていた。寂しかったがすぐにそのことは忘れてしまった。
それから何年かして私は中学生になり、同じ小学校の友達と昔話をしていた時、たまたまI君の話が出た。
実は彼の父親は改造拳じうを作って暴〇団に売っていて捕まったそうで、I君はそのために転校したらしい。全然知らなかった。
それから大人になって気づいた。あの時、私の横を通り過ぎたのは、恐らく暴発したじう弾なのだろうと。
確証はないが、あのじう弾がI君の父の逮捕に繋がったのではないか?だとすると私にとっては洒落にならない怖い話。
しかし、私の父は戦時中、川崎の工場で働かされていて空襲に遭い、入り損ねた防空壕に爆弾が落ちて生き残ったって言ってたから、それに比べれば大したことないかも。
引用元:死ぬ程洒落にならない話を集めてみない?
matometemita
がしました