彷徨う女の子

583:
可愛い奥様 2011/01/10(月) 22:20:39 ID:m9upXsUi0
近所に軽度知的障害児がいて、その子を見るたびに思い出してしまって 
悪い夢を見るようになってきた。忘れてたつもりだったのに。 

小学校低学年の頃、同じクラスに少し知的障害のある子がいた。
いつも親が送り迎えしてたのに、その日は母親が病気で来られないとかで 
帰る方向が同じだった私と友人が、一緒に帰ってあげてと担任に頼まれた。 

一緒に帰るのは大変だった。急に走りだすのを追いかけたり、興奮して 
奇声を上げるのをなだめたり、そんなことばかりでうんざりしていた。


「置いていっちゃおうか」

私と友人の、どっちから言い出したのかは本当に覚えてない。 
いつもの通学路なんだから、家まで帰ることくらいできると思った。 

夜、その子がまだ家に帰っていないと、その子の親から電話があった。 
それからは大変で、学校に呼び出されたり、警官が家に来たりしたが 

私と友人は

「ちゃんと家の前まで一緒に帰った」

と言い通した。 

以来、その子は行方不明のままだと思う。 
育児に疲れてたらしい母親(母子家庭だった)も疑われたけど、いつの間にか引っ越した。 

友人とは

「どちらが先に置いていこうと言いだしたか」

で口論になってからは疎遠になった。

新年度になってクラスが変わると、全くの他人になった。 

私は、数年後に祖母が要介護状態になったため父方の実家に移り住んだので 
その後のことは知らない。捜査が続いてるのかとか、その子が何らかの形で 
発見されているのかどうか、とか。罪悪感はあります。 

長文で失礼。いつか、怪談の『六部殺し』みたいなことになりそうで怖い。


586: 可愛い奥様 2011/01/10(月) 23:16:40 ID:Eswalh71
>>583 
低学年の子どもに託した担任の責任だな。


589: 可愛い奥様 2011/01/11(火) 00:14:15 ID:qaVglo4/v
>>583 
あなたには何の罪も無い。 
>知的障害がある 
時点で、その子の死亡リスクは飛躍的に高まるわけで。 
常人がついていけない奇異な行動をするって自体、その子の持って生まれた 
背負い込むべきリスクだから。


600: 可愛い奥様 2011/01/11(火) 10:21:49 ID:Qaxnkogl4
>>583 
川にでもおっこっちゃたかな・・・・・・ 
合掌


590: 可愛い奥様 2011/01/11(火) 00:45:44 ID:AzcjbMl
障害者を置き去りにしたことよりも 
親や警察に嘘をつき通したことよりも 

>友人とは「どちらが先に置いていこうと言いだしたか」で 
口論になってからは疎遠になった。 

の部分がすごく生生しいと思った


591: 可愛い奥様 2011/01/11(火) 01:31:01 ID:RDtyn4bk
583の住んでいる場所ってどんな感じなんだろ。 
都内だと人が多いから見付かりそうな勝手なイメージがあるんだけど。 
事故にあっても誰かしら見てそうだし、すぐ見付かるような。 
自然が豊かだと、しらず紛れ込んでしまいそうだねえ。


609: 可愛い奥様 2011/01/11(火) 12:15:19 ID:/7DeakHo
>>591
当時は中途半端な田舎に住んでました。通学路の大半が、田畑の中の農道とか住宅地。 
基本的に人通りは少なくて、目撃証言が出なかったので嘘がばれなかった。 
川、用水路、ため池、雑木林などは徹底的に探されてたけど何も見つからなかった。 
見つけてくれるのをどこかでずっと待ってる…なんて思うと、申し訳ないし、怖い。 
いま住んでるのも似たような感じの土地なんだけど、こんな平日の昼間は不気味なくらい静か。 
視界の隅にあの子が佇んでいる気がしてしまう。カウンセリングに行こうと思ってます。
 

怪談『六部殺し』

六部とは、六十六部の略で、六十六回写経した法華経を持って六十六箇所の霊場をめぐり、一部ずつ奉納して回る巡礼僧のこと。
六部ではなく修験者や托鉢僧、あるいは単なる旅人とされている場合もある。

ストーリーには様々なバリエーションが存在するが、広く知られている内容は概ね以下のとおりである。

ある村の貧しい百姓家に六部がやって来て一夜の宿を請う。その家の夫婦は親切に六部を迎え入れ、もてなした。
その夜、六部の荷物の中に大金の路銀が入っているのを目撃した百姓は、どうしてもその金が欲しくてたまらなくなる。
そして、とうとう六部を謀殺して亡骸を処分し、金を奪った。

その後、百姓は奪った金を元手に商売を始める・田畑を担保に取って高利貸しをする等、何らかの方法で急速に裕福になる。夫婦の間に子供も生まれた。ところが、生まれた子供はいくつになっても口が利けなかった。

そんなある日、夜中に子供が目を覚まし、むずがっていた。小便がしたいのかと思った父親は便所へ連れて行く。
きれいな月夜、もしくは月の出ない晩、あるいは雨降りの夜など、ちょうどかつて六部を殺した時と同じような天候だった。

すると突然、子供が初めて口を開き、「お前に殺されたのもこんな晩だったな」と言ってあの六部の顔つきに変わっていた。

ここまでで終わる場合もあれば、驚いた男が頓死する、繁栄していた家が再び没落する、といった後日談が加わる場合もある。


奥様が墓場まで持っていく黒い過去【黒の12】