深夜のドライブ

792:
本当にあった怖い名無し 2012/09/01(土) 22:12:42.21 ID:KTJ2JNdL0
もう5年くらい前の話。

友人と飲みに出て、家に帰ったのは12時過ぎ。翌日も仕事なのでそのままいつものようにベッドに寝た。

どのくらいの時間がたったのかわからないが、突然自分が寝ている部屋に誰かが入ってきた。

「おい、行くぞ」

今考えると不思議だが、その人にそう言われると

(ああ、行かなきゃ)

と思い、なぜかベッドの上のかけ布団をたたんで部屋の隅に置いた。ちなみに今までそのような動作はしたことがない。



で、その迎えに来た人と家を出た。その後の記憶は全くなく、ただ何となく覚えているのは車に乗ったような気がする事くらい。

しばらくして、寒くて起きた。いつものベッドの上にいた。

(ああ、そういえばかけ布団部屋のすみに起きっぱだったよね)

とか思い、それをかけて寝なおした。

朝になって、そういや昨日変な夢見たなぁくらいに考えて、1階のリビングに朝飯を食いに行ったら父親が

「昨日の夜中、どこ行ったん?」

と聞いてきた。

「ああ、〇〇君とあそこの居酒屋」

と答えると

「それは出て行く時聞いた。夜中に一旦帰ってきて、また誰かと出かけたろが。車で!」

ブルっとした。昨日のやつ夢じゃねぇし。何となく認めたくなくて

「どこにも行ってない」

と否定するも、同じ2階の隣の部屋で寝ていた父いわく。

・玄関の戸が開く音で起きた(誰かが入ってきた)

・2人が階段を降りる音、玄関の引き戸閉める音、車のドア2枚が閉まる音が聞こえた

・タイヤを鳴らして道路に出ていった

まじか?と思い、昨日一緒に飲んだツレに電話をしてみたが、もちろんウチには来てないとの事。つか、もし来てたら普通に飲酒運転だし。

真夜中の謎のドライブの記憶は、相手が男だったような気がする事と、隣町くらいまで行ったことを何となーくうっすら覚えている程度です。ちなみに泥酔はしていませんでした。

未だにイミフです。


不可解な体験、謎な話~enigma~ Part83