不倫

幼なじみがいた。A子とする 
家が近所で、うちとA子以外に年の近い子がいなかったからすごく仲良かった
A子は今思うと結構内向的だったけど、
おとなしくて優しくて気遣いができる、性根がまっすぐな子だった。 

A父ともA母とも面識があって私は変な人だとは思わなかったけど、私母からは

「A子ちゃんはいいんだけどね」

とよく言われていて、親ぐるみの付き合いみたいなものはなかった 
あくまでもA子と私の仲がいいだけ 

ご近所さんもA子のことは気にかけてるけどA親にはよそよそしいというか微妙な空気だった 
A子とは幼稚園も小学校も一緒。中学も一緒。 
けんかもしたけど仲直りも早い親友といってもいい間柄だった 

リアル中二病の頃、誰かがA子に親のことを吹き込んだ 
もともとA父は別の女性と結婚していたんだけど、
A母と不倫のうえ、A子ができたから離婚したって 
これをA子に言ったのが誰かは今でもわからない 

あるときA前妻が出て行って、しばらくしてお腹の大きいA母がきた 
つまりA父は前の結婚の時からずっとそこに住んでる 
だから近所の人もみんな知っていて、でもA子に罪はないし、
おまけにいい子だしで、遠巻きにしながらも事実は伏せてA子のことは気にかけてた 

中学生という本当に多感な時期に、自分の親が
不倫略奪婚したって知らされたA子は親を憎んだ 
でもそれ以上にA子が許せなかったのは自分だった

毎日一緒に学校に行ってたんだけど、
ある朝A子が待ち合わせ場所に来なくてそれで迎えにいった 
この辺記憶がとぎれとぎれなんだけど、すごくバタバタしてて
真っ青なA母の顔とか、私の両親や近所の人や同級生が泣いてたりとか、
制服着て長い箸持ってるとか、そういうのがパッパッて思い出せるくらい 
顔が腫れるくらい泣いて何日か学校を休んだのも覚えてる 

それでまた学校に行けるようになって、私の机に手紙が入ってたA子からの手紙だった 
その場で開けそうになったけど読んだらまた泣いてしまうだろうし 
なんとか我慢して家に帰ってから読んだ
この時の自分の判断は正しかったと思う 

A子の手紙には、私や私親への感謝と、A前妻さんへの謝罪がたくさん書かれていた 
A親については『お父さんお母さん』じゃなかった 
ゴミとカスとクズで表現されてた
A子自身のこともゴミの血、クズの遺伝子

当時14歳だからさ、不幸に酔ったりとかそういうのもあったんだけど
本当に性根がまっすぐだったんだよ 
自分が前妻さんを不幸にした、自分が生まれなければよかったんじゃないかって
親への憎しみはそのままA子自身の存在否定になってしまった 

A母はおかしくなってどこかへ消えた
A父はしばらくはそこに住んでたけどいつからか空き家になってた 
入院したとかそういう話も聞いたけど、
私にとってはA子を殺した憎い相手でもあるから知らないようにしてる 

不倫して子供できちゃった人に言いたい。 
子供が成長して事実を知って、罵ったり嫌ったりしてくれるのはまだいい方だって。 
最悪、あなたの不倫はあなたの子供を殺すんだって 

引っ越しで荷物を片付けてたら
昔A子からもらった旅行のお土産が出て来て記憶がよみがえってつらい


200 :1/2\(^o^)/2016/08/19(金)  ID:69/+ZcvP.net
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