恨みを晴らす

16/11/05
これは創作、ネタです。 

大学の時に同じ高校の奴がいた。同じ高校だけど向こうは派手に遊んでいて
俺は名無しのエキストラみたいな存在だったから、会話したことは数える程。 
大学で会っても目があったら挨拶するくらいで親しくはしてなかった。 

んで、大学の二年の時にソイツは入学してきた一年の女子に
何かストーカー的な事をして警察沙汰になりかけたらしい。
夏休みの間に示談が済んだらしく、夏休み明けには普通に大学にいた。
ただ女の子の方は夏休み明けても暫く休んでた。

その女の子の親はカタギの結構名の知れたちゃんとした企業なんだけど
ただし、そこ企業のケツ持ちにヤクザがいたらしい。
示談の時にそういう方々が出て来て、怖い思いをしたとソイツは笑い話にしていた。

それで話は終わったんだけど、ソイツは年末年始が過ぎた後に大学に顔を出さなくなった。
もともと俺はそれほど親しくないから気にも止めずにいた。
豪快にサボってるなぁ…ぐらいの認識。
 
が、GWに地元に帰ったらガチの行方不明になってるらしくて驚いた。

年末に

「サークルの合宿があるから帰省出来ない」

という連絡が最後で、その後の足取りが完全に不明なんだとか。

んで夏休み。 
俺は実家に帰省できずに、大学近くの病院に通院していた。
ある日そこの待合室で、席を譲った事を切っ掛けに女の子と少し世間話をした。

可愛くて目立ってた子なので、行方不明の奴にストーカーされてた子なのはすぐに分かった。 
でも向こうは俺のことを知らないっぽかった。 

雑談してる時に、待合室のテレビで『中学生女子が行方不明』みたいなニュースが流れていて

「知ってる?死体が見つからないと殺人事件にならないのよ?」

「世の中の行方不明の中には殺されちゃってる人も沢山いるんでしょうねw」

と笑ってるんだか怒ってるんだか分からないような表情で話してきた。

俺は行方不明になった奴の事を思い出して、なんと答えたらいいか迷っていたら
ちょうど俺の名前が呼び出されてそれを理由に雑談を打ち切って席を外した。

診察が終わって帰ろうとしたら出口の自動ドアの所になぜかその子が立っていて
 
「あなたひょっとして〇〇大学?」

と聞いてきた。 

「そうだ」

と答えたら

「私の事を知ってる?」

と聞いてきたんで咄嗟に 

「いや、知らないけど?どこかで会った?」

と答えたら

「別になんでもない」

とその子は答えて、また待合室のロビーに歩いて行った。

正直、聞いちゃいけないことを俺は聞いちゃったのかなと思いつつ、俺は病院を後にした。

夏休み明けに大学に行ったら、
その子は長かった髪を滅茶苦茶短くしていて一度だけ会話をした。

廊下歩いていたら後ろからその子が

「久しぶり♪」

と声を掛けてきて、正直俺は関わりたくなくて

「あ、はい、えっと…どこかで会いましたっけ?」

と、とぼけたら

「すいません、人違いでした」

とその子は答えて、来た道をUターンして歩き去った。 

それっきり。 

その女の子の待合室での笑ってるんだか 
怒ってるんだか分からない表情と
久しぶり♪と声を掛けてきた時の目は今でも忘れられない。
リアルでは死ぬまで人に話すつもりはない話。


750 :おさかなくわえた名無しさん@\(^o^)/ 2016/11/05(土) 20:48:55.51 ID:6xzHkob.net
それは恋の予感じゃなくて消されるかもしれなかったのか


751 :おさかなくわえた名無しさん@\(^o^)/ 2016/11/05(土) 22:14:33.04 ID:LdrUi94.net
咄嗟の機転で命拾いしたね


墓場まで持っていく話を書き込むスレ第27話